昭和マニアの日曜日の夜は黄昏

少し不便な昭和時代の体験談と思い出の回顧録

昭和エレジー

「また昔の話をしてる。何がそんなに楽しかったの?」

妻の前で長男に、自分が子供の頃の話しているとよく言われる

楽な事が大好き妻は、どうやら今の便利な時代が最高らしい

何ならもっと便利になれ、便利になれと思っている


f:id:taizosan:20210209133436j:image

「ゾッ」とした

世の中がこれ以上便利になれば人間の存在価値が失くなってしまうと思う

昭和の時代は今より不便で物も無かった。

一部を除きけばほぼ全員の生活環境は中の下、若しくは下の上であった。

そして怖い大人がいた。

でも冷たい人は周りにはいなかった。

それが普通だった

スマホがなくてもボール1個あれば友達と1日中遊び、山や川を探検して結構毎日楽しかった。

だから一日がとても長かった。

私は小学三年生の時、公園の滑り台に座って「僕は本当に中学生になれるんだろうか?このまま歳をとらないんじゃないのか?」と真剣に考えた事を今でも鮮明に覚えている。

結果は無事中学生になれました。


f:id:taizosan:20210209134404j:image

子供と大人では時間の感じ方にズレがあり、それには理由が有るらしい。

金八先生曰く「分子を1として自分の年齢を分母にすると、毎年少しずつ数が小さくなる。だから一日の時間が短く感じるのだよ。」と黒板に人の字を書きながら言っていた。


f:id:taizosan:20210209133907j:image

また、ある脳科学者は「子供時代は毎日が新しい体験や発見で刺激に満ち溢れており、その情報を脳が一生懸命処理しているので時間がゆっくりと感じる。しかし、大人になると刺激が薄れ毎日が同じことの繰り返しとなり時間を子供時代よりも短く感じるのだ。」と言っていた。

刺激の多いはずの子供時代の筈なのに、今の子供は刺激に飢えているように思える。

便利も結構、楽も結構だが少しは自分の足で歩いてみたらどうだろうか。

足元見たら、意外な発見が有るかもよ。